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ファンフィクションよりも... 3章 [Stranger than Fafiction]

3章
What the Psychic Said
霊媒師が言ったこと

階下のレストランから毎日漂うにんにく臭に、サム・ギブソンは辟易していた。友人たちと別れることは別にして、にんにくとママ、このふたつから逃れる日を指折り数えて待っていた。彼女には芸術家として神からの贈り物があった:才能と貧困。あるものでなんとかする。そして進学に際して奨学金も得ることができた。
トファーにおやすみを言ってログオフしたあと、ノックもせずにサムのママが部屋に入ってきた。片手にふくらんだショッピングバッグ、片手にお酒。彼女は地元で美容師として働いていた。今のサムと同じくらいの歳には美人コンテストで優勝したこともあったが、すぐに妊娠した。

明日の旅行にとショッピングバッグの中味をあけるとタンクトップにミニスカート、レースのブラ、ネオンカラーのパンティが山ほどでてきた。そして帰りに霊媒師のところに寄ってきてこんなことを言われたと。「そのうちお金がはいるとか、おじいちゃんと挨拶したりとか、いろいろね。でも特にあんたのことよ。」「その霊媒師がアタシに服を買えって?」「ちがうわよ、あんたには男がいるって言ったのよ!あの子には男の影もないわって言ったけど、霊媒師は趣味もぴったりあうパーフェクトな男が居るって言い張るのよ。だからキュートな服がいるでしょ。そんなグランジじゃなくて。」
サムは男なんかいたこともないと言うとレズビアンなの?とママは言う。サムはこの話はしたくなかった。とにかくほっといてと母親を追い出した。

ママは気づかないけれど霊媒師の言ったことは正しかった。その男とはボーイフレンドではなくサムそのものだった。サムはトランスジェンダーだった。そして、トファーが自分に好意を寄せていることに気づいても、それを受け入れることも拒否することもできなかった。勇気をだして医者に相談したが、矯正されそうになっただけだった。


The boy in her daughter’s life was her daughter.
彼女の娘の人生にいる男の子とは、彼女の娘のことだった。

この章を読んだとき、すぐに浮かんだイメージはルビー・ローズでした。
最近は、バイオハザードにもでてました。クリスの好きなドラマ"orange is the new black"にも。魅力的な人です。彼女を知ったのはこのセンセーショナルな動画です。



サムの名前はサマンサだけど、ずっとサム。そして英語での人称は常にheです。最初、サムはサマンサで女の子だと思っていたので、人称がheで書かれてることにちょっと混乱しました。トランスジェンダーだとわかった後でもときどき混乱しました。


あらすじ書きながら読んでるとなかなか先に進まないので、もう一気に読んでしまいました。
思い出しながら、あらすじ書きします。


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