ファンフィクションよりも... 4章 [Stranger than Fafiction]
4章
Overactive Imagination Disorder
過想像障害 (モー創作の症状)
モーは子供の頃から想像力過多で、自分のことを過想像障害と呼んでいた。すべての物に名前をつけ擬人化して物語を空想していた。ブルースという名前をつけたスツールが廃棄されたときは1週間泣き、アンソニーと言う名のテレビが回収されたときは誘拐だと警察に通報したりした。
母はよく会合にでかけると言っていて、その時に読むものをモーに書いてくれるよう頼んでいた。その母親がでかけたまま戻ってこず、父に尋ねると癌の治療に通っていて亡くなったのだと告げられた。それ以来父と娘の交流はほとんどなくなったが、モーは父が望むスタンフォード大の経済に合格した。
モーはベッドの上にコロンビア大学の合格通知を広げて父親に言うことを考えていた。明日からは旅行で、もう今日しかない。父が夜遅く帰ってきたことに気づき、階下に下りて行ったモーは頭の中で組み立てた話を父に切り出した。母が亡くなって以来、父の英語力は止まってしまい、モーが父親に伝えようとすればするほど深みにはまって会話がかみ合わず、質問ばかりを繰り返されて混乱していった。
ついに「パパ、私はスタンフォードに行きたくないの!」と叫んでしまい、父よりも自分自身がびっくりした。「私は物書きなの、ビジネスウーマンじゃない。」父はウィズキッズでコラージュされたフォルダーから出されたコロンビア大学の資料を一瞥しただけで元に戻し腕を組んだ。父はテーブルを叩きこの話は終わり、お前はスタンフォードへ行くんだと言った。「お母さんのためにも。」
父は私を心地よくするためではなく、支配するため13年ぶりに母のことを口にした。言葉をなくしたモーは部屋にもどり、ネコのピーチファズルにさえ相手にされず、コンピュータに向かった。
いつものエロとは違うトーンの5章を書き始めた。
日本人の女の子が登場です!
なんか、ちょっと感動。クリスってば、あまり日本に関心ないのかと思えてきてたので。ここで一気に日本のファンを増やす作戦か?
そして、あまりステレオタイプでもない。まあ、モリコのお父さんはエコノミックアニマルっぽいけど。この想像力過多で書くことが好きってとこは、クリスの一部のようにも思えるね。
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