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ファンフィクションよりも... 15章 [Stranger than Fafiction]

15章:DRIVER’S SHEET
運転席

ガソリンが満タンになり、トファーの運転でアマリロへ向かって軽快に走り始めた。キャッシュは、ゴールデングローブ賞のときに、トビーとトイレでレオナルド・ディカプリオに遭遇して硬直したときの話をした。テレビスターと映画スターは格が違うという。用を済ませたディカプリオを最敬礼で見送った。オスカー前夜祭でヘレン・ミレンに駐車係と間違われたときは、チケットをきった。
レッドカーペットでの写真にまつわる話などが弾んでいるとき、道端のジャンクヤードにポルシェがあるのを目ざとく見つけたキャッシュは、停めてくれ、ポルシェ550スパイダーだ!なにを言われようと、これは譲れない、死ぬまでにやりたいことリストのひとつなんだからと、ジェームス・ディーンが乗っていたというクルマと同型であるその古いポルシェを試乗することにした。

2シーターだからかわりばんこに乗ろうとキャッシュは言ったが、今にも壊れそうな古いクルマにみんな尻込みした。キャッシュはモーをそそのかし、助手席に乗せて走り出した。初めは喜んでいたモーだがスピードが上がるにつれ、速すぎると不安を訴えた。キャッシュは、ブレーキが効かない!アクセルも動かないから減速できないと叫んだ。モーは緊急ブレーキを使ってと、とんちんかんなことを言い、死にたくないと叫び始めた。スタンフォードなんかクソだ!経済なんていやだ!パパは理解してくれない!etc.. と、叫び続けるモー。
急にブレーキがかかり、クルマが停まって、狂喜して抱きつくモーにキャッシュは、「からかったんだよ、ブレーキはちゃんと効くよ。」

モーは怒ってキャッシュの肩を思いっきり叩いた。なぜしたくないことをするんだ、なぜ友達にもそれを黙っているんだ、と言うキャッシュにモーは、あなたみたいに自由になるお金もないし、パパには逆らえないと言った。キャッシュは自分の人生は自分で選べとモーに説いた。この道路のように開けて自由なのに見えないのか?!バックシートなんかに座らず運転席に座って自分で制御するんだ!

キャッシュが今度は自分で運転して戻れと言うと、モーは、免許もってないからムリと言った。キャッシュはモーをおちょくるように「免許な~い、お金な~い、パパはわたしのことわかってくんな~い~」とふざけ、みんな君のことぶん殴ってやりたいと思ってるよ、つべこべ言わずに運転するんだ、と言った。モーは、初めてハンドルを握って見える世界が違うことに感動した。空に向かってクソスタンフォードと叫んだ。

"Dream as if you'll live forever. Live as if you'll die today. That was my motto." 永遠に生きるかのごとく夢をみよ。今日死ぬかのように生きよ。それがジェームス・ディーンのモットー。



本を読んだあと、このあらすじを書くときにはオーディオブックを聴いて書いているのですが、キャッシュがモーをおちょくるこのセリフは本を読んだだけではわかりません。笑えます。嬉々としてやってる顔が浮かびます。このオーディオブックはとても楽しい。TLOSは、落ち着いた雰囲気で読んでますが、こちらは、生き生きと映画のようにシーンが浮かびます。



最近見た、映画「ディーン、君がいた瞬間(とき)」

キャッシュだ!!と叫びました(ウソですw)
わたしのアタマの中では、ディーン役のデイン・デハーデンがキャッシュ役です。

IMG_6760.JPG


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