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ファンフィクションよりも... 7章 [Stranger than Fafiction]

7章
Truth-Shaming
正直者の恥さらし

トファーが運転し、サムが助手席、後ろのシートにジョーイとモーが座り、キャッシュはその後ろで荷物を枕にくつろいでいた。
モーがなぜ私たちと一緒にくることにしたの?と、つい口をすべらせた。「いや悪くとらないで、とっても嬉しいんだけど全く知らない4人とロードトリップなんて。」「ロードトリップなんて経験ないし面白そうだと思って。すっごいファンと知り合うのも素敵だしね、ありがたいね、クソ感謝だ。この旅のあいだ、ネットに僕と一緒だって上げるんじゃない、ウィザーズにつけまわされるぞ。」みんな了解した。

タバコを吸っていいかなと言うキャッシュにみなが戸惑ったあとサムが全然大丈夫と答えた。モーは体に悪いわ、わかってると思うけどと言うとキャッシュは、はあぁ?いつから?誰がそんなことを?と笑った。実はキャッシュは子供向けの教育ビデオで禁煙を説いていてモーはそれを見たことがあった。キャッシュはそんなことは忘れていた。

みなはそれぞれキャッシュに質問を始めた。キャッシュは、撮影の過酷さをいろいろ語り、モーは冗談かと思ったがそうではなかった。でもお金を稼いでるし、ファンは喜んでるしその価値はあるでしょ?というモーの質問に対するキャッシュの反応にみなが居心地悪くなり、トファーが話題を変えようと言った。だがキャッシュは、こういうふうに質問に答えたのはできるだけ正直でありたいからだし、僕に対してtruth-shamingを止めてほしいからだと言った。truth-shamingってどういうこと?とジョーイが訊いた。fat-shaming(デブの恥さらし)みたいなもんだよ、でも正直な人に対するようなね。有名人てのは、公の場で真実を語ることは絶対にない。


と、(クリス・・・じゃなかった)キャッシュは持論を語り始めます。いつもではないけど、だいたいファンが聞きたい答え、喜ぶ答えをする、と。直近のインタビュー記事の載ったローリングストーン誌をサムが携帯で検索し、キャッシュの答えを検証しはじめます。今後の映画のオファーや共演者との関係など。

(このへん読み応えあります。ちょっと難しいけど。)

モーのピーチファズラーに関する質問に対して、キャッシュが君はピーチファズラーだねと訊くと、モーは首を振った。ジョーイが、モーの猫の名前はピーチだし、バムファズルとピーチツリーの話ばかり書いているだろとばらした。キャッシュがファンフィクションを書いているの?と訊くとモーはそうだと答えピーチファズラ―だと白状した。そして「今日のイベントは、今まで私が書いたことも読んだこともない、どんなファンフィクションよりもすごく奇妙なことよ。」と言った。「ファンフィクションより奇妙なものはない。」キャッシュは航海士が海で出会った恐ろしい生き物を思い出したかのように言った。

旅を始めて20分ほどで、トファーは既に彼を招いたことを後悔しはじめていた。この旅でも必要とあれば嘘をつく、とか人生まるごと嘘、とかキャッシュはにやりと笑って言い、疲れたから寝るよ、ランチに起こして、先週携帯失くしたし、と言って寝てしまった。


( )の中は、わたしの勝手な注釈です。クリスが言ったのかと思っちゃうよ、びっくり。

この章は、タイトルの Stranger than fanfiction にまつわる大事なところかな。
モーは、ファンクフィクションよりもすごく奇妙なこと、と言い、
キャッシュは、ファンフィクションより奇妙なものはない、と言った。
このタイトルは両方の意味を表してるのでしょうね。
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